製品紹介

スプレードライヤー

容積蒸発量で今までの4倍以上の能力を実現し、ダクトレスの角型チャンバーにすることにより、格段の省スペースを可能にしました。
世界でこの形状のスプレードライヤーを製作しているのは当社だけで、これを実現する技術に関する特許を各国に申請し取得しています。

※下図写真クリックで拡大出来ます。

スプレードライヤー設備の基本機能

スプレードライヤーの設備は微粒化装置、熱風発生装置、乾燥チャンバー、乾燥粉分離捕集装置、排気処理装置、製品冷却装置の6つです。
これらの基本要素を直結し、無駄な接合機材を省いたのがPJ-MiniMaxです。

超コンパクト角型チャンバー

□建屋の梁は矩形です。従来の丸型チャンバーは梁の四隅が無駄スペースになりますが、角型チャンバーでは無駄スペースがありません。

□チャンバー下部に矩形の流動2次乾燥・冷却層が旨く接合できます。

□矩形チャンバーの仕切壁で区画された排気チャンバーは大径粒子の遅延滞留2次乾燥効果を発揮するとともに、ダクトレス構造を可能にし容易に洗浄できるようになります。

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画期的熱風整流デバイス

□通常スプレードライヤーの熱風で流束から飛び出した噴霧液滴はチャンバーに未乾燥付着します。
0.1%未乾燥付着が生じてもスプレードライヤーの長時間運転は不可能になるため、設計における最優先課題となり、安全設計の為にチャンバー直径は必要以上に大きいものとなってしまいます。
□噴霧粒子に均一に蒸発熱を分配する理想的な吹出熱風は非旋回均一風速のものです。当社が開発した熱風整流デバイスは、多孔円盤とハニカムセルが熱風ダクトから吹き込まれる風の乱れを消し、理想的な非旋回均一風速を実現しました。

□又、多孔円盤の開孔率を変えるだけで任意の風速分布が得られるため、中心部を高速、外周部を低速にすれば、熱風吹出口径を大きくしても初期乾燥低下と未乾燥付着の両方が解消できます。image3

2元熱風デバイス

□熱風中の液滴乾燥速度は温度差と相対速度差の関数であり、スプレードライヤーの乾燥原理においてこれが一番大きく利用できるのは熱風吹出口の僅かなスペースです。そのため乾燥能力を上げる為には熱風吹出速度と温度を上げればいいのですが、そう簡単にはいかないのです。

□通常のスプレードライヤーでは利用温度差で空気量が決まるため、熱風吹出口径が決まれば相対的に熱風速度も決まってしまいます。
熱風温度を上げれば乾燥能力を上げることが出来ますが、使用できる熱風温度限界は焦粉が生じない範囲です。
焦粉は乾燥粒子が高温熱風に晒されるため生じます。1元熱風方式では熱交換の少ない外周部の温度も高温のため、乾燥粒子が焦粉となりやすいのです。

□2元熱風デバイスでは中心部が超高温でも外周部を低温熱風とすることで焦粉が発生しません。
これは乾燥能力を上げるだけでなく、低温でないと処理できない素材ほど顕著な効果が得られます。
なぜなら2元熱風デバイスと整流熱風デバイスを組み合わせることにより、中心/外周部のそれぞれに乾燥に必要な任意の温度と風速をあたえることができるからです。

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